日立のデジタル部門は、日立の環境ビジョンがめざす自然共生社会の実現に向けて、生態系保全活動や従業員への体験型の環境教育を継続的に実施しています。
4月20日(土)、東京都あきる野市のほぼ中央に位置する横沢入里山保全地域において、日立グループの従業員、および家族の総勢33名が生物多様性保全の取り組みのひとつとして里山保全活動(外来植物の駆除)を行いました。
これは「東京グリーンシップ・アクション(*1) 」の制度を活用した活動で、東京都、NPO法人横沢入里山管理市民協議会、日立製作所で協定を結び、実施したものです。
(*1)東京グリーンシップ・アクション:2003年度から東京都が取り組んでいる企業・NPO等と連携して行う自然環境保全活動事業
当日は快晴で初夏のような陽気の中で活動が行われました。
最初に、NPO代表からのご挨拶で「里山は人が手入れを続けないと維持ができない環境である」との説明があり、人が自然に寄り添い、維持管理していかないと里山に育まれた豊かな生物多様性が失われるという現実を参加者に教えていただき、活動スタート。
午前中は繁殖力の強い外来植物のセリバヒエンソウを駆除するチームと、セイヨウタンポポやセイタカアワダチソウ、シラユキゲシを駆除するチームの2つに分かれて活動を行いました。時期的に植物が種をこぼす前に作業できたので、「これ以上広がりませんように」との思いを込めながら駆除していきました。作業は、一定時間が経過した後に交代し、全員が両方の作業を体験。
午後は、横沢入の遺跡探索や山菜採りを行いながらの生き物観察をするチームや、午前から続きでセリバヒエンソウを駆除するチームとに分かれ活動。生き物観察では、昨年10月の活動の際に整備した湿地に、オタマジャクシやアカハライモリ、トウキョウサンショウウオなどの水生生物が生育していることが確認できました。自分たちが手を入れた湿地が水生生物たちの住処になっていることを確認できたことで、冒頭のNPO代表のご挨拶の意味を実感できました。
生物多様性への取り組みは、今後も現場での体験活動を中心に実施していきます。