8月27日に開催された KubeDay Japanに日立がダイヤモンドスポンサーとして出展し、3つの講演と展示を行いました。2年ぶりにリアルで開催され、大盛況だった現地の様子をお届けします!
KubeDay Japanは、Kubernetesを中心としたクラウドネイティブの最新動向を共有し、海外や日本のエキスパートとユーザーやシステム開発を担うエンジニアのコラボレーションを促進する場です。今年は約300人が参加しました。日立は、今回、初めてダイヤモンドスポンサーとして大規模な展示と講演を行いました!
Keynote Session
日立は2つのKeynote Sessionに登壇しました。まず、Hitachi Application Reliability Centers (HARC)サービスのエンジニア、マネージド&プラットフォームサービス事業部クラウドマネージドサービス本部 河内山 春奈さんより、ビジネスへのコミュニティ活動の取り入れ方についてご紹介。HARCチームは、クラウド分野のトレンドとしてFinOpsをキャッチし、いちはやくFinOps Foundationに加入して、HARCに取り込んでいることと、日本国内で普及活動を開始したことを紹介しました。河内山さんの講演後、日立の展示ブースに多くの参加者が足を運んでくださり、「大変よい講演だった」、「FinOpsに関心がある」と多くの方に言っていただきました。
さらに、2023年に設立したCloud Nativ Community Japan(CNCJ)の発起人の一人であるマネージド&プラットフォームサービス事業部ソフトウェアエンジニアリングCoE 中村 雄一さんより、Linux Foundation Japanの初代エバンジェリストとして日本におけるクラウドネイティブコミュニティの現在位置についてご説明。設立後9か月で12回のイベントを開催し、グローバルのCNCFコミュニティへのフィードバックも開始したことを紹介しました。講演後、CNCJの場を活用して、OSSに日本市場のニーズを入れ込んでいきたいという声が複数寄せられ、具体的な動きも始まっています。
*CNCJとは、クラウドネイティブ技術の開発や普及をグローバルにリードしている非営利団体Cloud Native Computing Foundation (CNCF)の日本初の公式コミュニティ
上級者向けセッション
また、上級者向けセッションでは、Kubernetesのコントリビューターのマネージド&プラットフォームサービス事業部プラットフォームソフトウェア本部 木村将希さんとCI/CDとDevOpsのスペシャリストである宮村明帆さんより、Kubernetesの運用を単純化するための取り組みとして、日立がKubernetes本体に提案しているLienというリソースの誤削除防止・依存関係を考慮して削除する機能と、CrossplaneというOSSで実装済みの同様の機能を紹介しました。講演後、同様の課題を感じている複数の方と議論でき、紹介した機能がコミュニティに求められていると再認識しました。
ブースのご紹介
ブースでは、HARCやKeycloak関連サービスのほか、日立の採用情報を展示しました。また、CNCFのアピールのため、CNCJのオーガナイザーの方より、CNCF関連プロジェクトのステッカーを頂き配布しました。
日立は長年、KubernetesをはじめとしたOSSの分野において開発貢献を通して高い存在感を発揮しております。さらに近年では、日本国内のクラウドネイティブ技術の革新をさらに加速するべくコミュニティ活動をリードしています。今後も日立のOSS関連の取り組みにご注目ください!
近年の主なOSS関連の発表
・2023年12月1日発表 クラウドネイティブの技術革新を促す日本初の公式コミュニティ「Cloud Native Community Japan」設立に参画
・2024年8月19日発表 Linux Foundation Japan 初代エバンジェリストに日立グループから2名選出
・2024年5月16日発表 日立がFinOps Foundationへ参画し、クラウド利用コストの評価とビジネス価値の最大化を実現するアプローチを、国内で普及促進