【巻頭エッセイ】禅のこころ(10)
生死事大 光陰可惜 無常迅速 時不待人~時間を大切にせよ~
全生庵七世 平井正修住職による「禅のこころ」をテーマにした巻頭エッセイ
【対談】伊達公子氏(テニスプレーヤー)/株式会社日立製作所 執行役常務 細矢良智
18歳でプロテニスプレーヤーとなり、25歳の時には世界ランキング第4位まで駆け上がりながら、その翌年に引退。しかし再びツアープレーヤーとしてセカンドキャリアをスタートし、2017年の引退まで世界に挑み続けた伊達公子氏。2024年4月、日立製作所クラウドサービスプラットフォームビジネスユニットCEOに就任した細矢良智。テニスを共通項に、世界に挑む人財の育成へと話題が広がった対談を、ダイジェストでお届けします
【Pioneering Spirit】Hitachi Application Reliability Centers
クラウドを拡張する多くの企業が直面するのが、複雑化するシステムの「運用」という課題。その解決にフォーカスした新しいサービスが、2 0 2 3 年6月に提供を開始したH A R C(Hitachi Application Reliability Centers ハルク)です。運用代行ともコンサルティングとも異なるこのサービスの価値について、株式会社 日立製作所 マネージド&プラットフォームサービス事業部の酒井宏昌、檜垣誠一、岡部大輔の3名に話を聞きました。
【グラビア】時空を超え、ビジネスを育む名建築たち(10)
東京駅丸の内駅舎の開業は、1914年(大正3年)。110年の歳月を経て、なお変わらぬ印象的なオーラを放つこの建築の設計は、日本近代建築の父と呼ばれる辰野金吾だ。関東大震災や東京大空襲を経験し、高度成長から現在に至る目まぐるしい変化の中、2012年に保存・復原された開業当時のその姿は、今年7月に発行された新1万円札の裏面のデザインに採用され、再び注目を集めている。
東京駅は、象徴的な赤レンガ駅舎が人びとから愛される重要文化財であると同時に、JR東日本、JR東海、東京メトロの3社15面30線が乗り入れ、1日約100万人を超える乗降客が利用するビジネス拠点でもある。日本近代の幾多の物語を内に秘め、これまでも、これからも、東京の玄関として多くの人の心に残り続けるだろう。
【EFOセレクション・楠木建の「EFOビジネスレビュー」】一橋ビジネススクールPDS寄付講座特任教授 楠木 建氏
バブルの崩壊から現在までの株価の変化を軸に、ますます重要になる経営者の役割について、一橋ビジネススクール PDS寄付講座 特任教授 楠木 建氏が掘り下げる。経営者が“原因”と“結果”を取り違えると、“迷走”が起きる。
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【読書時間】株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長/Scrum Inc.Japan 取締役 平鍋健児氏
各界で第一人者と呼ばれる人はどんな本を読み、読書体験から何を学んできたのか。経営やモノづくりのアジリティを高めるソフトウェア開発の手法「アジャイル開発」を日本に紹介し、その代表的なフレームワーク「スクラム」の普及を推進するScrum Inc.Japan の取締役でもある、株式会社永和システムマネジメント代表取締役社長の平鍋健児(ひらなべ・けんじ)氏にお話を伺いました。
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編集後記
今号では、「時間」をテーマのひとつとして企画編集して参りました。毎週月曜日に新作記事をWeb公開している楠木建教授の「EFOビジネスレビュー」も、7年目に入りました。8月公開の「休暇の読書におすすめしたい本」にて楠木教授から『限りある時間の使い方』をご紹介いただきました。一部抜粋し掲載いたします。「時間」について考える機会にしていただければ幸いです。
オリバー・バークマン著『限りある時間の使い方』(かんき出版)
タイトルだけを見るとよくある時間管理のハウツー本のように見えますが、中身は全く逆。そこに大いに共感しました。時間とお金は人間にとってどちらも大切な資源です。ただし、時間にはお金とは違う3つの特徴があります。まず第1に、時間は有限だということです。著者も、「人生は4,000週間しかない」ということを強調しています。第2に、時間は貯蔵できないということです。時間富裕層というのは存在しません。しかも第3に、時間は平等です。誰もが1日は24時間しかありません。人生は時間の使い方そのものなので、いかに少ない時間で多くのタスクをこなすかという「タイムマネジメント」の話になりがちです。しかしこの手の話は何のために効率を向上させるのか、という目的が欠落しています。目的もわからず目の前のタスクを効率的にこなしていると、生産性が上がるほどできる仕事が増えてますます忙しくなる。これが「生産性の罠」です。時間と戦っても絶対に勝てない。だから、時間は限られているという元も子もない現実を直視し、味方にするべきだというのがこの本の主張です。(フルバージョンはEFOにてご覧ください)