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イノベーションを生み出すアプローチとして、“デザイン思考” に注目する企業が増えています。このデザイン思考に、未来を担うZ世代の中高生が本気で取り組むイベントがあることを皆さんご存じでしょうか?
未来を創っていく子どもたちがデザイン思考という武器を身に付け、力強く、しなやかに社会で活躍する人に育つように、企業や世代の垣根を越えて彼らの創造力をサポートする取り組みに共感し、日立も2019年からスポンサー企業として本イベントに協賛を続けています。さらに、顧客協創サービスメニューの一つとしてZ世代とのビジョンデザインを共同開発しています。
今回は、顧客協創のスペシャリスト集団 Design Studioから2名(染谷さんと石田さん)が中高生のメンターとして参加した当日の様子をイベントレポートとしてご紹介します!

デザイン思考とは?

デザイン思考とは「ユーザーや顧客の視点」を起点に、アイデアの発案と、それをカタチにして価値を検証するプロトタイピングをスピーディーに繰り返し、新たなソリューションやサービスを探索的に見いだす思考法です。デザイナーはユーザー一人ひとりの生活や価値観を深く理解して、新しい価値につながるヒントを見つけてデザインします。このプロセスをビジネスに転用し、社会課題を解決するためのアプローチの一つとして注目されています。

MONO-COTO INNOVATIONの概要

一般社団法人CREATION DRIVEが主催し、選考を通過した80名の中高生が夏休みに全国各地から集まる4泊5日の合宿プログラム「MONO-COTOINNOVATION」。Z世代、さらにはα世代(2010年以降生まれ)の若い感性を生かして、自由な発想と新しい価値観とともに未来のサービスを考えます。

アイデアをカタチにして競い合う「創造力の甲子園」。全国の中高生が学校の枠を超えて4人1組でチームを組み、デザイン思考を活用しながら、あたえられたテーマに対して革新的なアイデア創造に挑戦します。

画像: MONO-COTO INNOVATION 2023 youtu.be

MONO-COTO INNOVATION 2023

youtu.be

今年、学生たちが取り組んだテーマは「本屋の再定義」と「駅での心地よい体験のデザイン」の2つ。それぞれのチームが選んだテーマに対し、インタビューや行動観察を通して得られた情報をもとにアイディエーションを行い、メンターや大学生のサポートを受けながらプロトタイプをつくって価値検証まで取り組み、最終日にプレゼン審査で優勝チームを決定します。

画像: MONO-COTO INNOVATIONの概要

イベントレポート

取材に訪れた3日目の午後の部では、中高生に向けて染谷さんと石田さんによるメンタープレゼンが行われました。ビジネスの第一線で活躍するメンターとして、子どもたちが「新しいモノやコトをつくってイノベーションに関わる仕事」に具体的なイメージを持ち、⼤学選択やキャリアを考える際の視野を広げるきっかけづくりを目的に、二人から仕事の内容やこれまで携わってきた取り組みを紹介しました。

ビジネスデザイナー 染谷優作さん

実は染谷さんは、運営元の母体となる株式会社CURIO SCHOOLを共同創業して、本イベントを立ち上げたご本人です。現在は日立で Design Studio のビジネスデザイナーとして、官公庁や社会インフラを支える企業のDX化や事業創造を支援しています。

画像1: ビジネスデザイナー 染谷優作さん

メンタープレゼンでは、色々な企業のビジョンを穴埋め形式でクイズを問いかけ、その企業が大切にする価値観が表れていること、共感を得るためにはカタチのない無形資産=ビジョンのデザインが重要であることを説明しました。参加者の中高生が取り組むうえでも、「誰を幸せにしたいか?」を意識して、テーマを出題するスポンサー企業のビジョンに自分たちのアイデアやサービスをつなげられると良いとアドバイスしました。そして「自分のペースでビジョン(未来像)を育てて、それを身近な人に共有してみると、思わぬ広がりを生むことができる」とメッセージを伝えました。

画像2: ビジネスデザイナー 染谷優作さん

サービスデザイナー 石田貴昭さん

同じくDesign Studioでサービスデザイナーとして活躍する石田さんは、会議中に参加者の認識を一致させるために発言を図式化して記録するグラフィックファシリテーションや、議論のポイントをホワイトボードにまとめて打ち合わせの最後に素早く振り返るグラフィックレコーディングを得意とします。

画像1: サービスデザイナー 石田貴昭さん

手が動くと、頭が動く。この5日間はみんなの財産になるのでQuick & Dirtyに、とにかく手を動かしてカタチにしていきましょう!」と伝えました。さらにLumadaのメッセージ動画を見せながら、2021年にオープンした協創拠点Lumada Innovation Hub Tokyo の空間デザインに携わった経験や、どのように顧客協創の現場でデザイナーやデータサイエンティストなどのスペシャリスト達が、チームで複雑な社会課題に取り組んでいるかを説明しました。

画像2: サービスデザイナー 石田貴昭さん

メンタープレゼンを聞いた子どもたちからは、デザインの仕事に就いたきっかけや、そのために勉強してきたこと、「どう発想したアイデアをまとめるのか?」などの質問が出ました。その後、各チームの検討状況の進捗や困りごとをお二人に直接相談できるメンタリングの時間が設けられました。締めくくりのメンター講評では、「手触り感があると、アイデアに愛着が湧いてくる。自分たち自身がワクワクできていることを大切にしてほしい (染谷さん) 」、「上手くいかないと悩み苦しむことは当たり前、何よりも楽しむことが大事 (石田さん) 」と激励の言葉を贈りました。

画像: メンタリングの様子

メンタリングの様子

最終プレゼンの結果

最終日に行われたプレゼン発表では、2つのテーマについてスポンサー企業の経営企画部門の方が審査員となり、それぞれ10チームの中から優勝チームが選ばれました。

画像: 最終プレゼンの結果

結果詳細はこちら:https://mono-coto-innovation.com/yousyo

参加者の声

イベントに参加した中高生からは、「最高の5日間でした」「将来の進路、選択肢にとても影響を与えるものとなった」「モノづくりは誰でも楽しんでいいものなんだ!ということに気づき、今では自分が自由にモノづくりできる仕事に就きたいと思うようになりました」「チームメンバー含め、かけがえのない友人もできました。そして、さまざまな思考を持つ同世代と出会うことができて凄く刺激になりました」などの前向きな声が多く寄せられています。

関連リンク

・イベント公式サイト
MONO-COTO INNOVATION
https://mono-coto-innovation.com/

・メディア掲載記事
日立がZ世代と考える2030年 彼らを選んだ3つの理由:日経クロストレンド
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00297/00014/

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