日立の情報・通信部門は日立の環境ビジョンがめざす自然共生社会の実現に向けて、生態系保全活動や従業員への体験型の環境教育を実施しています。
10月7日(土)、東京都あきる野市のほぼ中央に位置する横沢入里山保全地域において、日立グループ従業員、および家族41名が生態系保全活動のひとつとして里山保全活動を行いました。これは「東京グリーンシップ・アクション (*1) 」の制度を活用した活動で、東京都、NPO法人横沢入里山管理市民協議会、日立製作所で協定を結び実施したものです。
(*1)東京グリーンシップ・アクション:2003年度から東京都が取り組んでいる企業・NPO等と連携して行う自然環境保全活動事業
午前中は2つのチームに分かれてアズマネザサ刈りと湿地保全の活動を行いました。作業は、一定時間が経過した後に交代し、全員が両方の作業を体験しました。
午後も2つのチームに分けて植物観察と約600年間にわたり石工たちが切り出し加工した石切り場の遺構見学を実施しました。
湿地保全活動は、耕作が放棄され、荒れた田んぼを池にする活動でした。池は、水生生物が一年中利用できるため、限られた期間だけ水辺を形成する水田とは異なり、多様な水生生物の産卵の場を設けることになります。今後たくさんの生き物が利用してくれることを期待しています。
今回参加した従業員や家族は里山保全活動を現場で体験し、自然を五感で感じながら理解が深まったようです。
湿地保全は、私たちが今回初めて携わった活動であり、継続的な湿地保全の必要性を定期的な生き物調査を通じて確認していきたいと考えています。