目指すべき姿
健康・医療・介護領域のデジタル化による「住めば健康になるまち日立市」の実現
具体的取組の方向性
日立市は、市総合計画における福祉・医療分野の取組みとして、「健やかに生き生きと暮らせるまち」を掲げ、住民の健康と暮らしの安心を支える医療の充実のため地域医療体制構築や、明るく活力ある長寿社会の構築に向けた高齢者福祉の推進など、さまざまな取組みを行っています。
これらの活動をデジタル技術で支え、地域の医療・介護の連携を促進し、データを活用することで「住めば健康になるまち日立市」の実現をめざします。
1 オンライン診療等の推進
医療機関への通院が困難な方等への支援として、オンライン診療等を推進します。
当面の取組み例として、訪問看護師等が自宅を訪問する際、オンライン診療や健康相談を受けるために必要となるデバイス(タブレット/スマートフォン)を持参したり、本人・ご家族がお持ちのデバイス操作を支援したりすることで、住民に環境整備を求めることなくオンライン対応を可能とし、医療への住民のアクセスを容易にすることから進めていきます。
2 健康データの集約と活用
国・県・学術機関等と連携・協力して、市や企業など各健康保険者が行う健診データやレセプト等の医療・介護データを集約した健康データを分析し、住民の健康把握を行うことをめざします。
各保険者が実施する特定保健指導や将来の疾病リスク分析などに健診データを活用し、さまざまな疾病予防、重症化予防対策や健康維持・増進事業と連携することで、一人ひとりの状態に合わせた住民の健康維持・増進を図ります。
3 デジタルを活用した地域包括ケアシステムの構築
要介護者等の日々の健康状態や介護サービスの利用状況及び日常生活の様子などを、本人同意のうえ家族、医療機関(医師や訪問看護師等)、介護事業所(ケアマネジャー、訪問介護員等)など医療・介護多職種間でデジタルを活用し、情報を共有します。
それにより要介護者等の一人ひとりの生活や想いに応じたきめ細かい医療・介護サービスの提供を可能にすることで、生活の質向上へ貢献するとともに、情報共有のデジタル化による業務効率の改善によって、医療・介護従事者の働き方改革への貢献をめざします。