日立の情報・通信部門は日立の環境ビジョンがめざす自然共生社会の実現に向けて、従業員の体験型の生態系保全活動を実施しています。
11月25日(土)に、(公財)かながわトラストみどり財団主催、秦野市が共催する神奈川県秦野市千村(ちむら)にある頭高山(ずっこうやま)の除伐(*1)活動(県民の森づくり活動)に全体参加者約80名のうち日立グループの従業員11名が参加しました(*2)。
(*1)除伐とは、木が若いうちに不用な木を伐採する作業で、健全な人工林を維持するための必要な作業のひとつです。
(*2)団体申込は募集定員の2割程度という規定によって参加可能人数が決まります。
頭高山での除伐活動は今回で4回目の参加です。
今回の活動班は全部で5班あり、ひと班12名前後で2名の森林インストラクターの指導員が付く構成で、その中のひとつが日立グループで構成された日立班になりました。
現場は山頂付近の斜面で、山頂からの眺望が広がるように整備する場所と2024年5月に植樹をするための下草刈りの場所の2カ所があり、日立班は眺望が広がるように整備を行う場所を割り当てられました。そこは山頂より北東側の平坦な場所でおよそ1,000㎡ぐらいの区画で、登山道からは遠くの景色は見えず、カヤが生い茂り、そのほかにも小さな雑木や雑草が生えていました。カヤを刈るために大鎌を使うことになるのですが、参加者たちは大鎌は使い慣れてないので、指導員から大鎌の使い方を教えてもらってからカヤ刈りを行いました。
カヤ以外に、「カラスザンショウ」という鋭いトゲのある若い木、赤い実のなるガマズミの木やクサギ(臭木)もあり、それぞれの木の特徴を指導員から丁寧に教えていただきました。その中のクサギは2m-5mの高さの木で、実は日当たりのよい上のほうにつくので採取することは難しいそうです。この実は染物(クサギ染め)に使われると教えてくれました。
作業をしながら山にある植物(木)についての名前や人間の生活との関わりなどを知ることもできました。
さらに参加した皆さんはとてもパワーがあり、予定した時間よりも早く割り当てられた区画内の除伐は終了したので、残り時間を使って作業区画内にあった除伐対象でなかった背の高いクサギを8本ほど伐採したり、登山道を挟んだ反対側の斜面の草刈りもできました。
作業が終了して集合場所まで戻るときに、昨年まで除伐をしてきた場所を見学しました。除伐した場所は雑草や木があまり生えていなかったので、しばらくは景観が維持できることを確認することができました。
頭高山の除伐活動は過去に3回参加していますが、毎回作業する場所が異なるため、観察できる植物の種類も異なり毎回新たな発見がありました。
今後も同じ場所での活動がある際は、継続して参加していきたいと考えています。