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Hitachi Vantara ー 日立製作所の米国子会社で、世界をリードするイノベーターに対し信頼性の高いデータ基盤を提供しDXをサポートしている企業だ。今回、2024年3月17日~3月21日に行われたNVIDIA主催のGTCに、Hitachi Vantaraが講演やブース展示で参加。NVIDIAと協業し開発することが発表されたAIソリューションポートフォリオ、「Hitachi iQ」を紹介した。この度、GTCが行われている米国サンノゼへ赴き、Hitachi Vantara のChief Technology Officer of AI であるJason Hardy氏にインタビューを行い、Hitachi VantaraとNVIDIAのコラボレーションや、AIを活用したビジネスの今後の展望について語ってもらった。

Hitachi VantaraのGTC2024への参加について

Hitachi VantaraがついにAI市場に参入し、企業やパートナーとビジネスを行う準備ができているとアピールできた。

― あらためて、Hitachi VantaraがこのGTCに参加する意義、狙いを教えてください。

Jason氏:GTCは、GPU Technology Conferenceの略ですが、今やGPUだけでなく、AIの分野にまで範囲を拡大していることは明らかですよね。AI市場は、Hitachi Vantara、そして日立グループにとっても非常に重要な市場だと認識しています。また、今回のGTCは5年ぶりのリアルイベントで、AI市場の実情を把握することができ、さらに他社の動向も調査できる、とても貴重な機会だと思っています。同時に、私たちの最新のAIの取り組みである「Hitachi iQ」を紹介するチャンスでもありました。NVIDIAとのコラボレーションである「Hitachi iQ」を、NVIDIAが主催するGTCで発表することは、とても大きな意義があると感じています。

画像: 写真:GTCのオンデマンド講演内で、Hitachi iQの紹介をする Hitachi Vantara CTO of AI の Jason Hardy氏

写真:GTCのオンデマンド講演内で、Hitachi iQの紹介をする Hitachi Vantara CTO of AI の Jason Hardy氏

― GTCにおいて、Hitachi Vantaraの展示ブースでは、どのようなソリューションや製品を紹介しているのでしょうか?

Jason氏:GTCの展示ブースでは、Hitachi Vantaraが企業やパートナーのAI活用をどのようにサポートできるかを伝えるために、リアルタイムで人間と会話することが可能なAIアバター、「IRIS」を展示しています。参加者の皆さんにIRISとの会話を通じて私たちのAI分野でのたしかな技術力、ケイパビリティを感じてほしいという思いで、わずか4週間で開発しました。
また、NVIDIAとの共同開発の発表があった「Hitachi iQ」の紹介もしています。Hitachi VantaraはこれまでAI市場にあまり関与してこなかったのですが、このGTCに参加することで、私たちがついにAI市場に参入し、企業やパートナーとビジネスを行う準備ができていること、そして戦略的なポートフォリオを持っていることを十分にアピールすることができたと思います。

画像: 写真:Hitachi VantaraのGTCでのブースの様子。左がIRISで、参加者はリアルタイムでの会話が楽しめる。右はCTO of AIの Jason氏によるHitachi iQの紹介ビデオ。

写真:Hitachi VantaraのGTCでのブースの様子。左がIRISで、参加者はリアルタイムでの会話が楽しめる。右はCTO of AIの Jason氏によるHitachi iQの紹介ビデオ。

Hitachi Vantaraの強みについて

Hitachi Vantaraは、あらゆる企業の「AIジャーニー」を、最初から最後まで一貫してサポート可能

― AIは今、さまざまな企業や業界が成長する上でのキーワードとなっていますが、Hitachi Vantaraが企業に提供できる価値とは何でしょうか?また、Hitachi iQを活用することで、企業にはどのようなメリットがありますか?

Jason氏:今や、企業の成長や新しいビジネスの創出には、AIの活用が必須だということは誰もが分かっています。しかし、AIを活用して新たな価値を生み出すには、まずはデータの収集、管理から始めなければならず、想像以上に長い道のりが待っています。この道のりを私たちは「AIジャーニー」と呼んでいますが、私たちはHitachi iQを活用することで、ハイブリッドクラウドを活用したデータの保管・管理から、そのデータを活用したAIによる新しいビジネス・価値の創出まで、企業の「AIジャーニー」を最初から最後まで一貫してサポートすることができます。
Hitachi iQは、ただデータインフラを提供するソリューションではありません。例えば競合他社の中には、GPUなどを使ったデータインフラの部分だけを担当していたりしますが、Hitachi Vantaraはまったく異なるアプローチを取っています。私たちは、AIを活用しようとしている企業に「あなたたちはAIで何を実現したいのですか?」という質問を投げかけます。そして、どうやってそれを実現できるかを一緒に考えた後、ようやくデータインフラの出番です。つまり、データインフラももちろん重要ですが、私たちはHitachi iQで、企業の「AIジャーニー」を実現し、AIを効果的に活用するための手段を提供したいと考えています。私たちは、企業のAIプロジェクトの失敗を減らし、早期に成功できるように支援できるのです。
またHitachi Vantaraがユニークなのは、私たちは日立グループの一員であり、GlobalLogicのような日立のグループ企業や、鉄道やエネルギーなどの他のビジネスユニットとも連携することできる点にあります。さらに、日立グループには、鉄道やエネルギーなどの分野で長年培った*OT(Operational Technology)のノウハウが蓄積されているので、OT企業を含む、あらゆる企業の「AIジャーニー」をサポートし、伴走することができるのです。
*日立は、OT(Operational Technology)について、「物理的な装置や工程を監視・制御するハードウェアやソフトウェア技術」と定義している。

OTデータにAIを掛け合わせることで生まれる価値とは?

Hitachi Vantaraの本当の役割は、1つの企業だけでは解決できないような複雑な課題に対し、企業やパートナーと一緒に解決していくこと

― 日立グループはOTのノウハウ・知見に、AIの力を掛け合わせることで更なる成長をめざしていますが、OTデータにAIを掛け合わせることで、どのような効果が生まれるのでしょうか。

Jason氏:例えば、あなたが生成AIに「電車の車輪から、変な音が出ているけど、原因は分かる?」と質問をすると、生成AIがセンサーデータなどのOTデータやデータ化されたこれまでの事象を即座に分析し、誰もが理解できる形で回答してくれるといった例が挙げられます。このようなAIの機能は、すでに小売業や銀行業界でのチャットボットや顧客サービスなどで活用されていますが、日立グループは鉄道事業やエネルギー分野のようなOT領域のビジネスを長年行ってきたため、OTの領域で、生成AIとこのレベルの対話を実現するための専門知識やノウハウを有しています。
それだけでなく、これを実現するためには、データへの深い理解や、データの形式を整えたりなどの準備が必要です。Hitachi Vantaraはデータ活用のプロフェッショナルとして、生成AIを活用してヘルプデスクの顧客サービスを改善することもできれば、鉄道会社や電力会社の生成AIを活用したビジネスまで、非常に幅広くサポート可能だと言えるでしょう。

― 最後に、Hitachi Vantaraの今後の展望について教えてください。

Jason氏:Hitachi Vantaraはデータインフラの提供も行っていますが、私たちの本当の役割は、1つの企業だけでは解決できないような複雑な課題に対し、企業やパートナーと一緒に解決していくことだと考えています。私たちはデータを扱うプロフェッショナルとして、Hitachi iQを通じてさまざまな企業やパートナーの「AIジャーニー」をサポートし、世界をより良く変えていきたいと考えています。AIを活用し、更なる成長や、新たなビジネスの創出に挑戦したい企業やパートナーの方は、是非Hitachi Vantaraにお声掛けください。

画像: 写真:Hitachi Vantara CTO of AI and X Portfolio Jason Hardy氏

写真:Hitachi Vantara CTO of AI and X Portfolio Jason Hardy氏

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