プロセス製造業は組み立て製造業と業態が大きく異なるため、工場DXの取り組みも異なるのが一般的だ。しかしダイキンの鹿島製作所は、化学品を扱うプロセス製造業でありながら組み立て製造業の手法を取り入れることで工場DXをめざしている。
周知の通り、製造業は自動車や電子機器などに代表される組み立て製造業と化学産業を中心としたプロセス製造業に大別される。
多様な種類の部品から最終製品を作り上げる組み立て製造業と、ガスや液体などの原材料を反応させて新たな製品を生み出すプロセス製造業では業態が大きく異なる。そのためモノづくりを革新する工場DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組み方法も違うというのが一般的な見方だった。
このような“常識”の枠に収まらない取り組みを進めているのがダイキン 化学事業部の鹿島製作所(茨城県神栖市)だ。化学品を扱うプロセス製造業でありながら、組み立て製造業の手法を取り入れて工場DXを実現しようとしている。