このたび、Linux Foundation Japan(以下、LF Japan)が開始したエバンジェリストプログラムの初代エバンジェリストに、日立製作所の 中村 雄一 と 日立ソリューションズの 渡邊 歩 の2名が選出され、今後 The LinuxFoundation プロジェクトのプロモーション活動を日本で主導する役割を担う。
日立は、LF の創立当初からスポンサーとしてコミュニティをサポートし、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)の開発貢献やイベントの運営などに取り組んできた。日立の 中村 雄一 は、20 年以上OSS コミュニティ活動に携わり、近年LF のボードメンバーとして国内コミュニティと Cloud Native Computing Foundation(以下、CNCF)などの関連団体との橋渡しを行い、Cloud Native Community Japan(以下、CNCJ)設立の発起人を務めた*1。
日立ソリューションズの 渡邊 歩 は、日本企業におけるSBOM(ソフトウェア部品表)の普及や企業間のコラボレーションの創出と推進に尽力し、OpenChain*2 Japan のPlanning リーダーを務めている。
これらの活動実績が、プロジェクトやコミュニティの関係者から、第一線で特に顕著なリーダーシップを発揮していると評価され、LF Japan の初代エバンジェリスト選出に至った。
*1: クラウドネイティブの技術革新を促す日本初の公式コミュニティ「Cloud Native Community Japan」設立に参画:2023年12月1日
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2023/12/1201.html
*2: OpenChain とは、The Linux Foundation の公式プロジェクトの一つで、組織がOSS のライセンスコンプライアンスプログラムを構築するための指針を整備し提供しているプロジェクト
LF Japan エバンジェリストプログラムは、日本における LFプロジェクトのプロモーション活動を、よりコミュニティドリブンで行うことを目的としており、LF プロジェクトの以下のような活動の普及を日本で主導する。
・ユーザ会やカンファレンス等のミートアップの開催
・ドキュメントやトレーニング資料の作成および翻訳
・講演、ブログ執筆、その他のプロモーション活動
今後も、日立グループは、OSS コミュニティ活動を通じた先端エンジニアの人財育成や活躍を促進するとともに、こうした活動で培った高い技術力とリーダーシップをもとに、顧客や社会の課題を解決するほか、デジタル変革による国際的競争力向上に貢献していく。
日立グループから選出されたLinux Foundation Japan 初代エバンジェリストについて
*3: SELinux(Security-Enhanced Linux)とは、Linux システムにアクセスできるユーザを詳細に制御できるモジュール。Linux カーネルに組み込まれている。
The Linux Foundation について
Linux を中心としたOSS の開発コミュニティや開発者のサポートを行い、OSS の発展を支えている世界随一の団体。また、"Linux" 商標の保護を柱としたOSS の法的支援や、Open Source Summit や KubeCon+CloudNativeCon 等のカンファレンスも運営している。LF の日本オフィスであるLF Japan は、日本の企業とコミュニティがLF プロジェクトの推進するグローバルなオープンエコシステムに参加し、共に成長し発展するための活動を支援している。
関連リンク
Linux Foundation Japan Evangelist Program ホームページ(外部サイト)
https://www.linuxfoundation.org/japan-evangelist-program
日立 OSS(オープンソース・ソフトウェア)ホームページ
https://www.hitachi.co.jp/products/it/oss/index.html
日立ソリューションズ ソフトウェア部品管理ソリューション ホームページ
https://www.hitachi-solutions.co.jp/sbom/