当社デジタル部門では、生態系保全活動の一環として、2024年度から海洋プラスチックごみ問題に取り組み始めました。その一環として、初めて海岸清掃活動を行いました。
片瀬西浜を実施場所に選んだ理由の一つは、横浜市にある事業所の前を流れる柏尾川が境川に合流し、片瀬地区の相模湾へと流れ込む地域であるためです。
10月12日(土)の開催日は晴天に恵まれ、当社およびグループ会社11社から199名が参加しました。さらに、藤沢市環境総務課の職員3名を講師としてお招きし、総勢202名の参加となりました。
実施にあたっては、当社グループ会社から募った17名の企画スタッフが約4カ月かけて準備を進め、当日の備品類については藤沢市環境総務課と公益財団法人かながわ海岸美化財団の支援を受けました。
海岸清掃活動の前に、藤沢市環境総務課の職員から、海洋プラスチックごみが海の生き物に多大な影響を与えていることや、神奈川県の海岸に漂着するごみの約7割が河川から流入していることなど、海洋ごみ問題に関する説明がありました。
海岸は公共の場所であるため、全員にオレンジ色のタオルを配布して、目印として着用して活動を開始しました。
参加者にはステンレス製のザルを貸し出し、砂浜に埋まっているプラスチックごみを探してもらいました。ザルで砂をすくい、砂を振るい落としてごみを見つける作業にはコツが必要で、砂の中にあるプラスチック片を見つけても、小さなものは振るっている間に網目から落ちてしまうことがあり、とても苦労していました。また、細かく砕けた貝殻との見分けも難しかったようです。
今回、藤沢市からハンドマグネットもお借りし、海の家の解体に伴い砂浜に埋もれていた釘や鉄くずの回収も行いました。
活動時間は9時から10時までの約1時間弱という短い時間でしたが、成果として、可燃ごみ2キロ、不燃ごみ21.4キロ(主に金属ごみ)を回収することができました。企画スタッフがあらかじめガラスの小ビンを用意し、希望者にカラフルなプラスチック片を小ビンに入れて持ち帰ることができるようにしたところ、プラスチックを再利用した記念品になり、とても喜んでいただけました。
参加者は、藤沢市の職員から海洋ごみ問題の話を聞いてすぐに海岸清掃を体験したことで、問題の深刻さや陸と海が繋がっていることを改めて認識していました。
今後も海洋プラスチックごみ問題について啓発を続けながら海岸清掃を継続していきます。