株式会社日立製作所(以下、日立)は、提案活動に従事する専門職のための世界的なコミュニティ「Association of Proposal Management Professional(以下、APMP)」が表彰する「Bid and Proposal Team of the Year 2024」に日本企業で初めてファイナリストとしてノミネートされたことをお知らせします。
本賞は、業界のベストプラクティスをベースに自社の強みや革新的な手法を用いて、お客さま価値を高める提案活動を行った企業や個人に対しAPMPから贈られる賞です。今回、日立グループにおけるアイデアコンテスト「Make a Difference! 2017」*¹でゴールドチケットを獲得し、2018年に活動を開始した提案活動の専門部隊であるデジタルシステム&サービス営業統括本部 エグゼクティブストラテジーユニット クリエイティブプロポーザルセンタ(以下、CPC)が日本企業で初めてファイナリストにノミネートされました。
企業がお客さま価値を高める最適な提案を行うには、組織全体の提案力を高める必要性があります。これを実現するため、海外を中心に多くの企業では、提案活動のベストプラクティスに基づいた世界標準の提案プロセスとして、APMP が定義する「プロポーザルマネジメント」手法を取り入れています。
CPCはAPMPの「BOK*²(ナレッジ集)」に集約されるベストプラクティスと社内のプロジェクトに散在する成功ナレッジを掛け合わせて提案プロセスやツールを整備し、社内に公開しています。各種ツールは年間14万回以上ダウンロードされているほか、2020年から開始した提案ノウハウ講座は累計3,000名が受講し、社内の提案力強化に成果を上げています。さらには、個々の提案プロジェクトに対して、お客さま価値を最大化する提案の検討や提案書作成支援を行っています。これらの活動実績が、プラットフォーム、ツール、テクノロジーを適切な提案プロセスと組み合わせ、営業やSEの意識改革から提案活動をリードしているとして評価され、今回のファイナリスト選出に至りました。
今後、日立は、さらなる提案力の強化をめざし、CPCによるツールの拡充やトレーニングの強化などを通じてプロポーザルマネジメントのさらなる浸透を図っていきます。同時に、生成AIなどのテクノロジーの活用により、社会やお客さまの課題に対するソリューションをスピーディに提案できる環境整備を加速します。また、こうした取り組みについて、日立グループ内にとどまらず、企業の枠や国境を越えて発信することで、社会イノベーションを加速していきます。
*1「Make a Difference!」:社会イノベーション事業の推進に向けて社員一人ひとりが自ら考え行動する「一人称のマインドセット」を強化するために2015年に立ち上げられた新事業や社内改革に関するアイデアコンテスト。
*2「BOK」: Body of Knowledgeの略。提案、入札、案件管理、および事業開発におけるベストプラクティスを収集して作成された世界基準の提案ノウハウが詰まった知識体系。APMP会員であればWEB上でいつでも閲覧可能。
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