徳島県石井町で「手ぶらでタクシーに乗れる」と高齢者から好評な、顔認証によるデジタルチケット。その裏側には、最新技術による高度なセキュリティと運用の工夫があった。運用実証で見えた手応えと、広域連携でめざす「地域交通DX」の未来とは。
徳島県石井町と日立製作所(以下、日立)による、顔認証を使ったタクシー助成券のデジタルチケット化。前編では、従来の「紙の助成券」の運用がピークに達していた中、高齢者の負担を増やさない形でどのようにデジタル化へ踏み出したのか、その背景を追った。浮き彫りになったのは、紙の助成券を発行して回収し、集計して精算するというアナログ運用の課題だ。では、石井町は「紙の限界」をどう超えようとしているのか。
後編では、日立との協創で導入した顔認証によるデジタルチケットがどのような仕組みで運用されているかを整理し、本人確認の確実性と「手ぶら」を両立させる設計思想の要点を掘り下げる。



