【本記事は2部構成記事の後編です。前編は こちら 】
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この日のGameDayの会場には、世界各地から約40チームが集結。最新のAWSテクノロジーを活用しながら、データ分析、AI/機械学習、サーバーレスをテーマにスコアを競いました。今回の特徴は、プロアメリカンフットボールリーグのNFLの試合の実データを使用した課題設定。黙々とキーボードを叩く福元さんの横で、早川さんは冷静に順位を確認。二人の息の合った連携で、着実にポイントを重ねていきます。
そして迎えた最終判定―。 見事、優勝の栄冠を手にしました!日立の社員がAWS re:InventのGameDayで優勝するのは今回が初めてとなります。
「もっとうまく解けたところはありましたが、とりあえず一安心です」と早川さん。
実は、会場に向かう途中でハプニングが・・・!Uberのドライバーが本来の目的地「Caesars Forum(会場)」を「Caesars Palace(ホテル)」と間違えてしまい、開始時刻が迫る中、「会場まで15分ほど全力疾走しました」と早川さん。そんなアクシデントがあったにも関わらず見事優勝を実現した早川さんと福元さんでした。
輪が広がるネットワーキング
その後、早川さんは認定者限定の特別なネットワーキングイベントへ。AI/ML認定の早期取得に顕著な成果を出した組織を表彰するイベント、AWS Ambassadors限定のAmbassadors Meetup、そしてCommunity Builders限定のCommunity Builders Mixerの3つに足を運ぶという怒涛の日程をこなします。イベント開始前に、なにやらゴソゴソとリュックを探る早川さん。取り出したのは金色のジャケット・・・!これは、AWS有資格者の中でも一定の条件をクリアした限られた方に贈られるものです。金色のジャケットを身に付け、いざ参加!ラスベガスのキラキラした街によく馴染みます。
終わったあと、直撃すると「なかなか会えない人に会えました」と早川さん。特に、仕事の関係でAWS Ambassadorsを引退することになる知人との再会は感慨深かったといいます。
re:Invent最大の目玉セッション
会期最終日の朝6時、kurageチームはre:Invent最大の目玉セッション、Amazon.comのWerner Vogels CTOのセッション会場へ向かいました。なんと2列目中央、AmazonのAndy Jassy CEOの真後ろという絶好の席を確保できました!カルテットの優雅な演奏で幕を開けた講演では、「Simplexity(計算された複雑性)」というテーマのもと、システムと組織における複雑性との向き合い方について語られました。「システムや組織における複雑性は完全な排除ではなく、適切な管理が重要というメッセージは、昨今のアジャイル開発における課題とも重なる本質的な内容でした」と語る早川さん。「技術面では、S3 TablesやAurora DSQLなどの発表に、チップからインフラまでを統合するAWSの総合力と、顧客ニーズへの深い理解が表れていました」
世界を広げた5日間
最終日、べラジオホテルの名物の噴水の前で撮影。5日間の経験を振り返りながら、早川さんは「異次元の規模でしたね。熱気も他のイベントとは違います」と語ります。
GameDayでの優勝を振り返り、「re:InventのGameDayは課題を愚直に解くだけでは勝つのは難しいことが分かりました。予測できないことが発生するので、運も含めて、安定して上位をめざすにはもっと経験が必要ですね」としつつも、「優勝のハードルは高いと思っていたので、優勝できて本当によかったです」。その表情には、世界と戦える自信と手応えが浮かんでいました。
「こういうイベントに若手にもっと来てほしい。そうできる環境を作っていきたいですね。来たら、世界観が変わると思うんです」
その言葉には、次世代のエンジニアたちへの強い思い「世界で戦える日立のエンジニアを育てたい」という願いが込められていました。今後も早川さん、kurageチームのご活躍に期待です!
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