(以下、re:Invent)で日立はプラチナスポンサーとして2つの講演を行い、EXPO会場でハイブリッドクラウドや生成AIを中心に展示しました。日立ブースに多くの方が足を運んでくださり、盛り上がっていましたのでイベントの様子や日立ブースを紹介します!
re:Inventとは?
re:Inventとは、世界各地からユーザー、パートナーが集まる、今回で13回目を迎える米Amazon Web Services(以下、AWS)主催のイベントです。例年数百社のスポンサーが自社の製品やサービスを展示し、2,000を超える講演が行われます。その中でも目玉のKeynote講演は、AWSの幹部が新しい製品やサービスを発表する場で、これまで多くの主力製品が発表されてきました!「学習型」のイベントでもあるため、ワークショップやChalk Talkという対話型のセッションなどのコンテンツも豊富です。さらには、長時間の移動を癒す卓球、ヨガ、フットサルなど、身体を動かすレクリエーションまであります!
EXPO会場の様子
EXPO会場は、「AWS Village」というAWSの展示スペースを囲う形でData Zone、Security Zone、Developer Solutions Zone、Infrastructure Solutions Zoneの4つのゾーンに分かれ、パートナーが展示していました。展示ブースだけではなく、Lightning Theaterというウォークイン型の講演会場が5つあり、会場が開いている時間は絶えず講演が行われていました。さらには、会場の至るところでお酒や軽食が出ていたり、Developer LoungeやChallenge Loungeのようにエンジニアがネットワーキングできるようなスペースがあり、交流を深めやすい環境が整っていました。
SIベンダーやコンサルなど、誰もが知っている大手企業からスタートアップ企業まで、多種多様な企業が出展していました。今年のキーワードはなんといっても「生成AI」。どの企業も生成AIを組み込んだサービスを打ち出していました。会期2日目には、AWSのアダム・セリプスキーCEOがCEO Keynoteで発表した、生成AIの業務アシスタント「Amazon Q」が早速展示され、来場客の注目を浴びていました!また、機械学習で走るレーシングカーのレース「Deep Racer」や、生成AIを使ったドローンの操縦デモなど目を惹くコンテンツが多くありました。
日立展示ブース
日立は、EXPO会場のData Zoneで36平方メートル程度の展示を出しました。展示ブースは白と日立カラーの赤を基調としながら、ブースの天井や受付の横などに本物の植物が飾られ、熱気のある会場内でも安らぎを感じられるデザインでした。
日立製作所、Hitachi Vantara LLC、11月に設立した新会社のHitachi Digital Services、Hitachi Digitalが一体となり、One Hitachiをテーマにハイブリッドクラウドや生成AIを中心に展示・プレゼンしました。
ブース正面のミニシアターエリアでは、30分~1時間に1回、ハイブリッドクラウド、生成AI、One Hitachiといったテーマごとに説明員がプレゼンを行いました。また、プレゼンの合間でマジシャンがトランプカードを使ったマジックを披露しており、席は絶えず満席状態でした!
ブース裏側では、データストレージの新たなハイブリッドクラウドアプローチ「Virtual Storage Platform One (VSP One)」を展示。VSP Oneは日立のデータインフラストラクチャー事業の主力サービスであり、信頼性が評価され、多くのお客さまにご利用いただいています。今回、AWSのクラウド上でも日立の高信頼な仮想化技術が利用できるようになった点をアピールするために、デモとプレゼンを用意しました。
急拡大する生成AI、ハイブリッドクラウド需要を取り込み、グローバルで成長を加速させるために、システムインテグレーションとデジタルサービスを提供する新会社のHitachi Digital Servicesは、「Amazon Bedrock」を用いた生成AIソリューションや、クラウド運用のマネージドサービスである「Hitachi Application Reliability Center(HARC)」を中心に展示。デモを通していかにクラウドのワークロードを軽減できるか示しました。
日立講演
日立は、“Inspire the next on AWS through hybrid cloud and data technologies”と題した60分の講演と”AI-driven adaptive engineering for all your cloud workloads”と題した20分の講演を行いました。そのうちEXPO会場のウォークイン型シアタースペースで行われた20分の講演をレポートします!HARCの生みの親であり、Hitachi Digital Services CTOのPremkumar Balasubramanianがオーストリアの銀行「Raiffeisen Bank International AG」の方及びAWSの方とHARC導入のジャーニーを振り返りました。直面した困難とそれをいかに乗り越えたのか、今後はHARCを通じてどのような挑戦を行いたいのか語りました。Premkumarは観客に「クラウドとは、それが生み出す価値のことである。コストの最適化がゴールではない」と伝えました。
おわりに
re:Inventは、予測不能な「VUCA時代」だからこそ、一社だけではなく、パートナーと共に新しい未来を切り開こうとする企業の熱意を感じられるイベントでした。日立は今後も、AWSをはじめとしたパートナーとの連携を強化し、人々のウェルビーイングを支えるサービスを提供していきます。