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私たちの生活やビジネス、あるいは業務のあり方を大きく変えようとしている生成AI。今後、生成 AI は、私たちの「相棒的な存在」や「日常生活の必需品」になる可能性を秘めています。
「教えて!あなたの生成 AI 活用術」シリーズは、生成AIを業務やプライベートで利用している日立の従業員が、創造力と技術力を生かし、おすすめの活用方法やアイデア、今後の可能性について、具体的なユースケースやエピソードとともに紹介する連載企画です。

今回は、デザインストラテジストとして、お客さまの課題を解決するためのサービスデザインやプロトタイプ開発を支援している鈴木 潤史さんの活用術を紹介します。AI活用に長年携わってきた経験とともに、趣味でもいろいろな生成AIのサービスを試している鈴木さんから、おすすめの生成AI活用術を教えていただきました。

(本記事は、2023/12/25に寄稿された内容です)

画像: 関西弁のネコ型ロボットと対話!?デザインストラテジストの生成AI活用術

鈴木 潤史(Junji Suzuki)
株式会社 日立製作所 デジタルエンジニアリングビジネスユニット
Data & Design DesignStudio
<Profile>
デジタルに特化した広告代理店にて、オンライン・オフラインなど、さまざまなメディアのデジタル施策のプロジェクトリードや社内テクノロジーラボの立ち上げを経験。
その後リテール会社にて、新規デジタルサービスの企画開発に従事。
2023年4月より日立製作所へ入社し、ヒトや社会を起点に新しい体験や価値をデザインするDesignStudioに所属。さまざまな顧客のCX/UX領域の課題解決に向けたアドバイザリーとして、デジタルサービスのデザイン・開発の支援を実施中。

生成AI を使い始めたきっかけと時期、また利用頻度はどのくらいですか?

前職の業務で、画像認識や音声認識のAI を使った仕事をしていたこともあり、AI には常に興味関心を持っていました。そのため、ChatGPT3.5 プロトタイプが公開された当初から、まずは何に使えるのか、どの程度のものかを試してみようと使い始めました。利用頻度はまちまちですが、少なくても週に数回、多いときは1日に何十回も使います。

生成AI をどのような用途で活用していますか?

普段の仕事では、提案資料やワークショップ用のシートなどの資料作成に利用しています。特に、全体を俯瞰的に考えたい場合や抜け漏れが無いか確認したいとき、もしくは新しいアイデアや言葉を探したいときに、社内の ChatGPT 環境を利用しています。
一方、新しい情報を探したいときや方法を調べたいときのリサーチには、Perplexity を使います。Perplexity はその場でウェブローディングを行って回答するため、最新情報をもとにした回答を得られるほか、回答のソースを確認できる点が便利です。とはいえ、期待した結果が返ってこないことも多いので、そのときは Google の検索技術を駆使して、調べています。

また、生成AI を活用するという題目の下に、新たなプロジェクトに関わることもできました。
昨年 9 月に開催された日立グループ最大規模のイベント「Hitachi Social Innovation Forum (HSIF) 2023 JAPAN」にて、日立デジタルの谷口潤CEOとビジネス映像メディア PIVOTの佐々木紀彦CEOのセッションで、デジタル感のある演出として生成AI を活用したデモンストレーションを2つ披露しました。
一つは対談の音声をリアルタイムで Speech to Text 用の生成AI を使ってテキスト化し、それを ChatGPT で要約するという試みをライブで実施しました。もう一つは、登壇者のアバターである「デジタル谷口」を写真と音声から生成し、日立のデジタル事業のグローバル統一メッセージ “Digital for all.” に込めた想いを語る動画を公開しました。
これらの試みは社内外から多くの関心を集め、今までとは違う日立の新しい一面を見せることに成功し、DesignStudioとしても自分個人としても、新たな知見を得ることができたと考えています。

画像: 「デジタル谷口」(Hitachi Social Innovation Forum 2023 JAPANより) www.youtube.com

「デジタル谷口」(Hitachi Social Innovation Forum 2023 JAPANより)

www.youtube.com

プライベートでは、新しいデジタルサービスを使うことが趣味なので、画像生成AI もいくつか試しています。これは仕事でもあるのですが、所属部署でプライベートも含めた自己紹介をする機会があったので、生成AI を使って自己紹介スライドを作りました。画像生成AI でネコ型ロボットのようなキャラクターを作り、そのネコが音声生成AI で作った関西弁の声で自分に問いかけたり突っ込みを入れたりするという掛け合い形式の発表にしたら、けっこうウケて楽しんでもらえました(笑)

画像: ネコ型ロボットと掛け合い形式で自己紹介

ネコ型ロボットと掛け合い形式で自己紹介

生成AI を活用するメリットをどのように感じていますか?

現時点で生成AI を使うメリットとしては、以下の2つと思っています。

  1. どのようなアウトプットが出てくるかわからないことが楽しめる
  2. 生成AI をどのように活用していくべきかを学べる

一方、生産性や品質の面では、まだ大きなメリットは実感できていません。自分のプロンプトが下手なだけかもしれませんが、ある程度のアウトプットイメージを持っている場合、そのイメージ通りまたはそれ以上のものを生成 AI で作ることは難しいと感じています。何度もプロンプトを書き直すよりは、自分で考えながら作った方が早く、クオリティも高くできるだろうと感じることが多いです。

今後、どのように生成AI を活用していきたいですか?

仕事面では、生産性・品質を向上するために、現状業務における効果的な AI 活用方法を見出したいです。そして趣味では、自分が作りたいと思っているアプリを生成 AI も活用しながら作ってみたいです。
ぜひ、みなさんにも AI を活用していただくことをおすすめします。誰もが願うことと思いますが、煩雑な手続きは全てAI にお任せして、よりクリエイティブな仕事をしていきたいです。

関連リンク

生成AI活用術|デジタル:Digital Highlights (digital-highlights.hitachi.co.jp)

生成AI|Lumada:日立 (hitachi.co.jp)

ChatGPTで話題の「生成AI」とは? 働き方を変える最新技術:社会イノベーション:日立 (social-innovation.hitachi)

※「ChatGPT」はOpenAI OpCo, LLCの登録商標です。
その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

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