常陽銀行および日立は、本協業を通じて企業や地域の脱炭素経営を支援することで、地域社会の持続的成長に貢献していく。
1. CO2 排出量算出・管理サービス「エコサポ」の提供開始について
常陽銀行では、地域の中堅・中小企業向けCO2 排出量算出・管理サービスである「エコサポ」の提供を開始する。本サービスは、日立が大企業を中心に提供している環境情報管理サービス (EcoAssist-Enterprise *1) をベースに、常陽銀行の顧客向けにカスタマイズした、簡易かつ安価なクラウドサービスである。
顧客は、専用のExcelシートに電力使用量などの情報を入力することで、サプライチェーンも含めたCO2 排出量を可視化することができ、排出量の推移や削減目標の達成状況の把握、削減計画の管理などが可能となる。
常陽銀行では、可視化された排出量データをもとに、顧客自身の削減目標の設定に加え、サプライチェーンにおけるCO2 削減計画の立案、そして削減にむけたソリューション提供まで一貫した支援が可能となる。
*1: 日立環境情報管理サービス「EcoAssist-Enterprise」
サービス内容 | ・CO2 排出量計測支援(原則、国内拠点が対象) ・CO2 削減目標の策定支援 ・CO2 削減計画の立案、実行およびモニタリングの支援等 |
提供開始予定日 | 2024年7月1日 |
利用料金 | 1 ID 2,750円/月(税込)~ 申し込み後の翌月から6ヵ月間は無料で利用可能 ※1 IDで 5拠点まで計測可能 |
2. 使用エネルギーの見える化・最適化を支援するエネルギー&ファシリティマネジメント
サービス「EFaaS」*2 の取り扱い開始について
常陽銀行では、施設や設備管理を担う地域企業の脱炭素経営に向けたソリューションを拡充させていく観点から、日立とエネルギー&ファシリティマネジメントサービス「EFaaS」に関するビジネスマッチング契約を締結し、使用エネルギーの見える化・最適化を支援するサービスの取り扱いを開始した。
本サービスは、脱炭素経営にあたって自社内の施設や設備のエネルギー使用状況を把握し、それを解析することによりボトルネックの解消に貢献するほか、所有する設備管理業務を日立にアウトソースすることで、業務管理効率の向上により経営資源の効率化をサポートする。
顧客にとっては、エネルギー使用量の見える化により自社内の施設や設備の省エネ、CO2排出量削減に寄与するほか、設備の運用・管理のアウトソースにより、初期投資にかかる負担軽減や人的資本の最適化につながり、コア業務に経営資源を集中させることが可能となる。
なお、本サービスの提供元は日立となり、常陽銀行は顧客の脱炭素経営に向けたニーズの把握とサービスの提案を行っていく。
*2: エネルギーマネジメントとファシリティマネジメントを組み合わせ、全体をデジタルで管理することで、設備の省エネ、高効率運用化、CO2 排出量削減など、環境に配慮するとともに、長期オペレーションの最適化や関連業務の効率化などのマネジメントを可能とするサービス
エネルギー&ファシリティマネジメントサービス「EFaaS」