労働人口の減少が進む一方でIT需要が高まり、IT人財不足は深刻な社会課題となっています。そんな中、日立製作所(以下、日立)の戸塚事業所に勤務する社員がその解決に貢献したいと仲間を集め、業務で培ったITの知識・経験を生かして次世代IT人財育成に取り組む有志グループを結成して活動しています。主に小中学生向けにプログラミング教室やITエンジニアの職場体験を実施し、プログラミングの面白さやITエンジニアの魅力を子どもたちに伝えています。
2024年12月17日、戸塚事業所に近隣の戸塚中学校の生徒を招き、昨年に続き2回目※となる職場体験プログラムを開催しました!昨年からバージョンアップしたソフトウェア開発体験に加えて、生徒からのリクエストに応じて日立のサステナビリティの取り組みを紹介したほか、有志社員によるQ&Aセッションを行うなど、盛りだくさんな内容となった当日の様子をレポートします!
※ 昨年の様子はこちら:https://digital-highlights.hitachi.co.jp/_ct/17666331
職場体験プログラム レポート
12月17日、戸塚中学校の2年生12名が戸塚事業所正門に集合。ソフトボールの練習場や消防隊、横浜研究所など事業所を見学した後、体験授業がスタート!
初めに有志グループの中核メンバーの一人から日立やITエンジニアの仕事について説明すると、生徒たちは熱心にメモを取りながら話を聞いていました。緊張した様子の生徒たちでしたが、面白エピソードを交えた明るい雰囲気にその表情も和らぎました。
続いて生徒たちは、今回のメインイベントであるソフトウェア開発を体験。内容は、メンバーがオリジナルで設計していますが、今回は生徒たちにより興味を持って取り組んでもらえるよう、ゼロから見直し、昨年度から大幅にバージョンアップ!生徒たち各個人がプログラミングに触れることはもちろん、チームで協力し合って進めていくソフトウェア開発をリアルに体験できるプログラムに再設計しました。
内容は、生徒たちが対戦早押しクイズアプリの開発者となり、より多くのユーザー数獲得に向けてアプリの機能改善を検討し、実装するというもの。まずは、小中学生向けのプログラミング言語Scratchに触れながら使い方を学び、その後、実際にソフトウェアを開発していきます!
はじめは悩んでいた生徒も途中から次々とアイデアを出し、休み時間にもアプリの改善について話し合うチームもあるほどでした!どのような機能を修正・追加すればより良くなるか、出たアイデアの中で優先度が高いものはどれか、実際にその機能をどのように開発するのかなど、生徒それぞれが意見を出し合い開発を進めました。プログラミング初挑戦の生徒もいる中、サポートに入った有志社員にも積極的に質問しながら、チームで協力し合い、理想のアプリ完成をめざして修正を繰り返していました!
実装後は、実際のプログラミング開発と同様にテスト工程を行い、動作に不備が無いか、ある場合にはその原因を探る作業を行いました。
正解のないプログラミング開発だからこそ、生徒たちの柔軟な想像力が刺激され、みなさん没頭している様子でした!開発した内容についてチームごとに発表し、工夫した点や難しかった点などを共有。生徒からは「はじめは難しかったけど、グループでたくさんアイデアを出し合い良い改善ができた!」「仕事というのは重苦しいものだと思っていたけれど、やってみたら楽しかった!」「自分ができることを率先してやり、解決策を見つけることができて嬉しかった。」などのコメントがあり、ITエンジニアの仕事体験を楽しんだようです。
プログラミング開発の後は、生徒からリクエストのあった日立のサステナビリティの取り組みを紹介。日立が定める6つのマテリアリティや、SDGsのゴールと照らし合わせた事業事例の紹介を通して、日立が幅広い分野でサステナブルな社会の実現に貢献していることを知ってもらいました。生徒たちも「日立=家電」のイメージが強かったようで、日立が家電だけでなく幅広い分野で社会に貢献しているということに驚きの様子でした!
最後に、有志社員7名が駆け付けQ&Aセッションを行いました。プログラミング体験やサステナビリティの取り組み紹介の中で出てきた疑問、日立として働くことについてなど、生徒からストレートな質問が飛び交いました!社員からも生徒たちに質問したり、相互にコミュニケーションしながら交流を深めました。
今回の体験プログラムを通じて、生徒たちはプログラミングやITエンジニアの仕事についての理解を深めていただくと同時に、社員との交流を通して仕事のやりがいや社会に与えるインパクトなどについても知っていただく機会になりました。
有志グループのメンバーも当日の感想を次のように話しています。
「昨年から内容をアップデートし、より実践的かつ、生徒たちの興味を引くプログラムにしたことで、楽しみながらソフトウェア開発に取り組んでくれたと思います。」「今回のプログラムは着地点が一つだけでないからこそ、生徒たちの探求心を刺激することができたと感じています。」「生徒たちが一生懸命考えてアイデアを出し合い、発表の際にも工夫した点や難しかった点を素直に話してくれたことがとても嬉しかったです。」
今後もIT人財の育成に向けて小中学生向けにプログラミング教室やITエンジニアの職場体験を提供していきます。
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