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「いよいよ始まりますね」

イベント開幕前日の米・ラスベガス。まだ人影まばらな会場の入り口に、日立のクラウドエンジニアの力強い声が響き渡ります。時差ボケと戦いながら、翌日から始まるイベントに向け会場の下見に向かうエンジニアの皆さん。その目は期待に満ちていました。

画像: 左から白須光、早川裕志、福元駿汰、須賀功太

左から白須光、早川裕志、福元駿汰、須賀功太

米Amazon Web Services(以下、AWS)が主催する世界最大規模のクラウドカンファレンス「AWS re:Invent 2024(以下、re:Invent)」の開幕です。12月2日から6日の5日間で100以上の展示ブース、2,000以上のセッションが行われる圧倒的な規模のイベント。ラスベガスの6つのホテルが会場となり、端から端まで歩くと1時間以上かかる広大な会場に世界中からエンジニアが集まります。

今回密着したのは、マネージド&プラットフォームサービス事業部に所属するクラウドエンジニアの 早川裕志、白須光、須賀功太、福元駿汰 で構成される「kurage」チームです。全員が複数のAWS認定資格を保持し、社内でのAWS技術共有や情報発信を積極的に行うスペシャリストたちです。「いつか re:Inventに参加してみたい」と夢見ていた彼らの5日間をレポートします。

↓↓kurageチームの挑戦を追った密着動画も公開中です。記事と合わせてご覧ください!↓↓

画像: youtu.be

youtu.be

朝一番に刻んだ日立の印

イベント初日。kurageチームは、まだ暗いうちから動き出していました。めざすは会場入り口に設置された巨大なチョークボード。re:Inventの伝統として、参加者が自由に書き込めるスポットです。チョークを手に、丁寧にHitachiのロゴを描いていきます。「ロゴを一番乗りに描けてよかったです」。世界中のテック企業が集まるこの場所で、日立の存在感を示す小さな、しかし意味のある一歩となりました。

朝一で書いた「くらげ」と「日立」

チョークボード前の記念写真

最先端テックが集うEXPO

会場に一歩足を踏み入れると、そこは最先端技術が集まるお祭りの雰囲気。スマートファクトリー、AIチェス、人型ロボットなど旬な技術がズラリと並んでいます。AWSを中心に100を超えるパートナーが最新技術を披露していました。

AWSの展示エリア「AWS Village」

kurageチームのリーダーの早川さんがまず向かったのは、日立グループのブース。Hitachi Digital取りまとめのもと、Hitachi Vantara、GlobalLogic、Hitachi Digital Services、Hitachi Energyが一体となり、IT×OT×プロダクトのケイパビリティを訴求するブースを出展していました。

現地の説明員と話していると、「Hiroshi!」と突然声をかけられた早川さん。Hitachi Vantaraのハイブリッドクラウド・データプラットフォーム「HitachiVirtual Storage Platform One」(VSP One)のプロダクトマネージャーでした。早川さんに後から聞くと「何万人もの参加者がいるカンファレンスで偶然会えて、とても驚きました。仕事の関わりはないけど、彼の前任から紹介してもらい、仲良くさせてもらっています」。

画像: Hitachi Vantaraの説明員と話す早川さん

Hitachi Vantaraの説明員と話す早川さん

会場の至るところに交流スペースが設けられ、軽食を片手に談笑するエンジニアたちの姿が。早川さんが次に向かったのは、AWSのコミュニティに関する展示やネットワーキングができるコミュニティエリア。このエリアに入った瞬間から、あちこちから「早川さん!」という声が。Community Builders *1 やJAWS-UG(AWS User Group – Japan *2 )でコミュニティ活動をしている早川さんは海外の参加者を含め多くの技術者の中でも顔が広いようです。日本人参加者の方とは、初参加のre:Inventについて互いに感想を言い合い盛り上がっていました。

*1 知識の共有や技術コミュニティとの連携に熱心な AWS 技術愛好家や新興のソートリーダーに、技術リソース、教育、ネットワーキングの機会を提供するプログラム
*2 AWSが提供するクラウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティ)

展示会場の一角で、人だかりが。のぞき込むと、小さなレーシングカーが専用コースを疾走していました。「DeepRacerですね。AWS Summit Japanでも毎年開催されていて人気のあるコンテンツです」と早川さんが紹介。レーシングカーに搭載されたカメラで、コースの状況をリアルタイムで判断し、機械学習で最適な走行ラインを見つけ出していきます。各地で開催された予選を勝ち抜き集まったエンジニアたちが、速度や旋回角度などのパラメーターを調整しながらタイムを競い合います。「仮想サーキットと違って、実レースは照明や路面の摩擦などを考慮した緻密な調整が勝敗を分ける点が面白い」ということでした。

会場の別のコーナーでは、生成AIを使ったビールづくりの体験も!最新技術を「触って」「感じられる」仕掛けが、あちこちに用意されていました。

画像: 生成AIでビールをつくれる「AI on Tap」

生成AIでビールをつくれる「AI on Tap」

実践的な学びの場、AWS GameDay

いよいよエンジニア皆さんの本命であるAWS GameDay(以下、GameDay)。

そもそもGameDayとは何かご存知でしょうか。技術力向上と技術者同士の交流の促進を目的に、AWSを利用した課題対応力や実践的スキルを競うゲーム形式の学習イベントです。「普段のプロダクション環境ではできない操作や、通常は起きないエラーなどを実際に体験できるのは貴重です。優勝を狙いながら、多くの学びを得たいですね」と須賀さんは言います。通常は4人一組で行われるGameDay。時には海外のエンジニアと即席チームを組むこともあります。「コミュニケーションを取りながら、新たなつながりを作れるのも魅力です」。

今回のチーム参加について、白須さんは、「日本でのGameDayもこのメンバーで参加してきました。re:Inventでも、このメンバーで頑張ろうと決めていたんです」と語ります。実は、kurageチームは今年6月に東京で開催されたAWS Summitの「コスト最適化」をテーマにしたGameDayで優勝!日本でトップに輝いた実績を自信に変えて、いよいよ世界に挑んだのが今回のre:Inventでした。

今回のGameDayでは、kurageチームのメンバーは2つのチームに分かれて参加。早川さんと福元さんのペア、白須さんと須賀さんのペアとして、それぞれ異なる課題に挑戦することになりました。「一緒に戦ってきた仲間と別々のチームになるのは少し寂しいですが、その分、どちらかが優勝するチャンスが増えますからね」と早川さんは笑顔を見せます。

「行ってきます」と堂々と会場に入っていくkurageチーム。彼らはどんな結果を残すのか・・・

後編はこちらから

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