世界最大級のテクノロジーイベント「CES」
CESは、CTA(Consumer Technology Association/全米民生技術協会)が毎年1月にラスベガスで開催している世界最大級のテクノロジーイベントです。次世代の技術や製品が一堂に会し、多くの業界のリーダーやイノベーターが集まります。今年の来場者数は約141,000人で、日本からも多くの人が来場。さらに、4,500以上の出展者が参加し、日本の大手企業も多く参加するなど、日本国内でも注目されるイベントの一つです。
技術革新による新たな未来に「DIVE IN」!
CES2025の全体テーマは「DIVE IN」。急速に進化するデジタル時代において、技術がどのように私たちの生活を変えるのか?技術の最前線に立ち、未来を形作るための新しいアイデアやソリューションを見つける最高の場が、このCES2025です。
AI、デジタルヘルス、エネルギー、モビリティ、量子技術、サステナビリティなど各テーマにおける最新技術や製品を各社披露しました。
5年ぶりに日立がCESに出展!
日立は、AIなどのデジタル技術だけでなく、デジタル化が進む現代社会において必要不可欠な電力やデータセンターなどのインフラ分野も含めた幅広いケイパビリティを持っています。5年ぶりの出展となるCES2025では、日立はラスベガスコンベンションセンターのノースホールにある、スマートシティエリアに出展。お客さまのDXや事業の加速、さらに社会課題の解決に貢献するための技術やソリューションなど、日立がグローバルに展開するさまざまなケイパビリティを紹介しました。
都市の安全強化から変電所の維持管理まで支援するカメラモニタリング
映像分析技術などを活用し、都市の状況を可視化・分析するモニタリングサービスを紹介。犯罪者や不審人物の発見や、駐車場の空きスペースの把握・分析など、公共安全の強化や生活の質の向上に貢献できることをアピールしました。
さらに、同じ技術を応用し、変電所向けにインフラの監視と維持管理を支援するサービスも展示。これまでは現地に足を運び目視で行っていた検査を効率化・高度化できることを紹介しました。
自動車開発を加速させる次世代技術
ソフトウェア中心に設計された自動車の開発を加速させるクラウドフレームワーク、SDV(Software-Defined Vehicle)技術を紹介。CESは出展企業、来場者ともに自動車業界が多く、SDVはCES2025の注目トピックスの一つでした。また、自動車開発におけるV字モデル*に生成AIを活用する構想とユースケースを紹介し、さらなる自動車開発の加速に貢献することをアピールしました。
*V字モデルとは、システム開発の開始から終了までの流れを表したモデル。 ウォーターフォールが上流から下流へ流れるようなモデルに対し、V字モデルは開発から後の作業を折り返したV字型をしている。
オフィス業務やコールセンター業務を加速するAIソリューション
さまざまなデータソースを一元化し、クラウドソフトとの連携やPower BIによるデータ分析などを可能にするデータ活用のプラットフォームを展示。また、生成AIを活用し、提案依頼書作成のワークフローを改善するソリューションや、コールセンターのエージェントが次のコールに必要なラップアップを作成するプロセスを効率化するソリューションなどAI関連のソリューションも紹介しました。
さらに、このようなAI活用が広がる中で必要不可欠なサイバーセキュリティについて、グローバルで知見を持つ専門人財が、その重要性と必要な対応を紹介しました。
EVに必要なリチウムイオンバッテリーのライフサイクル全体をサポート
脱炭素実現に向けて注目されるEVはCES2025でも注目されており、各社最新のEV車などを発表していました。一方EVの普及にはさまざまな課題があり、特にリチウムイオンバッテリーの状態管理や、リユース・リサイクルの促進は今後新たな課題になると言われています。日立は、バッテリー状態を把握するソリューションやリサイクルに必要な計測・分析に関わるケイパビリティを紹介しました。
生成AIやメタバースを活用したフロントラインワーカーを支援する最新技術開発
日立では、現場の最前線で活躍するフロントラインワーカーの生産性向上に向けて、生成AIをはじめとするデジタル技術の活用を推進しており、その最新の技術開発のデモをCES2025で披露しました。メタバースを使った製品デモでは、下水道のパイプラインの検査や、データセンターの管理、ならびにリソースの最適化を効率化・高度化することを紹介しました。
また、VRを使って設備の検査・保守ができる製品デモではVR空間上で設備のマニュアルを読んだり、部品を分解することができ、業務効率化だけでなく新人のトレーニングにも活用が可能。
さらに、生成AIに大量のマニュアルを学習させて効率的なトラブルシューティングを可能にする製品デモや、検査対象の設備をスマートフォンのカメラで撮影すると必要な保守計画を提案してくれる製品デモなど、フロントラインワーカーの診断・検査・保守業務の生産性を向上させる、日立の最新のケイパビリティをアピールしました。
CES2025を通じて日立のケイパビリティをグローバルにアピール!
日立のブースは常に多くの人でにぎわい、日立の幅広いケイパビリティをグローバルにアピールすることができました。今後も日立は、革新的な技術とソリューションを通じて、持続可能な未来の実現に向けて取り組んでいきます。