日立のデジタル部門は日立の環境ビジョンがめざす自然共生社会の実現に向けて、生態系保全活動や従業員への体験型の環境教育を実施しています。
2月8日(土)冷え込む冬晴れの中、東京都八王子市の大谷(おおや)緑地保全地域(以下、大谷緑地)において、日立グループの従業員とその家族37名が森林保全活動を行いました。これは「東京グリーンシップ・アクション *1 」の制度を活用し、東京都、NPO法人緑サポート八王子、日立製作所の3者で協定を結び、活動したものです。
*1 東京グリーンシップ・アクション:2003年度から東京都が取り組んでいる企業・NPOなどと連携して行う自然環境保全活動事業
活動にあたり、普段から大谷緑地で活動しているボランティア団体の八大緑遊会の皆さまにご指導をいただきました。今回は、約10人ずつの大人班を3班、親子班1班に分けて、以下の活動を時間を区切りながら行いました。(1)自然観察、(2)下草刈り、(3)大人班は伐倒/親子班は小木伐木、(4)椎茸の植菌 *2 、(5)クラフト木竹工作(親子班のみ)。
*2 本植菌は緑地保全活動で発生した間伐材を用いており、都が事前に承認した植生管理の一環として行っております。
参加者全員が活動の最初に自然観察を行い、指導員から大谷緑地の萌芽更新について説明を受け、この活動の意味と重要性を認識した上でそれぞれの作業を行いました。下草刈りでは、冬季で草が少なかったものの刈り込み鋏での笹刈りとなり、茎が固く苦戦しました。伐倒作業では、太さが20センチ前後の木を中心に切り倒しました。椎茸の植菌では、大谷緑地の間伐材をほだ木として活用し、菌を植え付けました。
後日、参加者から「ご指導いただいた八大緑遊会の方々が非常に丁寧に教えてくださりとても良かったです。住宅地のすぐ横で、人手で自然を守っている事、同様に管理している場所が東京都内に約50カ所もあり、さらに広げようとしている事など、実際に参加して初めて知ることができ、意識するようになりました。」と感想が寄せられました。
今後も、森林保全活動を継続してまいります。

切り株から新しい芽が生えてきます

倒したい方向に「受け口」を作ります

伐倒した木を玉切りにします

親子班では小木を伐木しました

下草刈り。斜面を下から上へ刈っていきます

原木に椎茸の菌を植え付けます

竹で貯金箱を作成

樹木を使ってコースターを作成