日立の「変革の設計図」はなぜ理想論で終わらないのか。後編では、その源泉となる生々しい実践知の正体を解き明かす。自社の現場を「生きた実験場」とし、ITとOTの融合に苦闘した経験。その実践知を顧客と共有する仕掛けとは?
前編では、世界を代表する鉄鋼メーカーであるJFEスチールが直面した「モノ売りからコト売りへ」の挑戦における課題と、日立製作所(以下、日立)が提示した「Lumadaの外販」という協創の全体像を見てきた。では日立が提示した変革の設計図は、なぜ「理想論」で終わらないのか。
後編となる本稿では、日立が伴走者として選ばれる理由と、この協創が日本の製造業全体にもたらす価値を掘り下げる。IT×OT×プロダクトを実現した日立ならではの強み、そして製造業の未来への思いとは。



