ワークショップから始まり、アンケートやイベントを通じて幅広い世代の声を反映しながら磨き上げ、一人ひとりの“こうありたい”という想いを、「2035年の未来の暮らし」のコンセプトとして創り上げました。
みんなで創る、未来の暮らし
「次世代未来都市共創プロジェクト」では、市民・企業・大学が連携し、デジタルの力も活用しながら、誰もが安心して心地よく暮らせるまちの実現をめざしています。
その実現に向けては、専門家による検討だけでなく、市民一人ひとりの想いや日々の暮らしの実感を大切にしています。移動のしやすさや医療への安心感、環境への配慮や働き方の選択肢など、日常に関わるさまざまな視点について、ワークショップやアンケートを通じて寄せられた声を丁寧に取り入れてきました。
今回公開したコンセプトは、こうした多様な世代の意見や共感を重ねながら形づくられた、「未来の暮らし」の姿を示すものです。
ワークショップから生まれた未来の暮らし像
検討の出発点は、「未来における、日立市での暮らしのあり方」を考えるワークショップです。行政・企業・大学・市民など多様な参加者が集まり、フィールドワークを通じて日立市の魅力や課題を見つめ直したうえで、「将来こんな暮らしをしてみたい」「日常のこうした点を良くしたい」といった生活者一人ひとりの視点から、2035年の暮らしを描きました。
議論で生まれたアイデアは、未来の住民のストーリーとして整理され、生成AIも活用しながら架空の「未来の日立市の地域雑誌」として可視化されました。こうして、具体的な暮らしのシーンとして表現された、計8つの暮らしのアイデアが生み出されています。
これらのアイデアを整理した結果、「まちなか」「つながり」「自然」といった視点を軸に、共通する価値観や意味合いを持つ複数の暮らしの方向性へと体系化されていきました。
市民の声でコンセプトを磨くプロセス
ワークショップで得られたアイデアをもとにコンセプト素案を作成した後、さらに幅広い世代の意見を取り入れるため、「第47回 日立市産業祭」での対面アンケートとWEBアンケートを実施しました。
産業祭では2日間で561件の回答が集まり、多様な視点が寄せられました。分析の結果、若い世代は交流や挑戦、柔軟な働き方に関心を示し、中堅世代は交通や日常利便性、子育て・コミュニティといった生活に密着した課題に関心が高く、シニア層では安心して暮らせる環境や移動手段の確保が重視されていることが分かりました。その一方で、自然と触れ合える暮らしや人とのつながりによる安心感といった要素は、世代を越えて共通の関心として浮かび上がりました。
さらに、日立市公式LINEを入口としたWEBアンケートでは、1000件以上の回答を収集し、コンセプトに対して、70〜90%という高い共感度を得ることができました。また、「イメージしやすいか」「日常の暮らしとして実感できるか」といった観点からも意見を収集し、内容や表現の見直しを実施しました。
その結果、今回のコンセプトは、単なる理想像ではなく、多様な世代が共感し、実際の暮らしを具体的に思い描けることを重視して整理されています。
未来の暮らしを、これからも共に創る
今回公開したコンセプトは、今後のまちづくりの指針となるものです。今後も日立製作所と日立市は、市民の皆さまとの対話を重ねながら、スマート住宅エリアの実現に向けた取り組みを推進していきます。



