※ 写真は左から日立の 松沢 敏志、宮村 明帆
日立は、The Linux Foundation*1 の傘下であり、クラウド利用コストの評価とビジネス価値の最大化を実現するアプローチ(FinOps*2)の普及や標準化をグローバルでリードする非営利団体である FinOps Foundation*3 の日本初の普及活動の拠点となる「FinOps Foundation Japan Chapter」の設立に参画し、12月13日の初回ミートアップより本格的に活動を開始します。
日立は今年5月から FinOps Foundation に General Member として参画*4しており、このたび「FinOps Foundation Japan Chapter」の参画企業の1社として、日本における FinOps の普及促進にさらに貢献していきます。
なお、12月13日の初回ミートアップ(Japan FinOps community meetup)では、日立の 東 祐一 が登壇します。
グローバルでは、既に多くの企業や団体が FinOps を採用しており、日本においても徐々に FinOps の関心が高まっています。そこで今回、FinOps Foundation が作成する FinOps のフレームワークや標準仕様を日本国内に普及促進する組織として、「FinOps Foundation Japan Chapter」が設立されました*5。
日立は、これまでも、お客さまの継続的なクラウド運用改善やクラウドコスト最適化を伴走支援する「Hitachi Application Reliability Centers (HARC)」を通じて、FinOps サービスを提供してきました。それに加え、このたび、日立からは The Linux Foundation の Linux Foundation Japan Evangelist を務める 中村 雄一 や FinOps のスペシャリストである 松沢 敏志、宮村 明帆 が本コミュニティに参画し活動を支援することで、日本国内での FinOps の理解促進や普及に貢献していきます。具体的には以下の取り組みを支援していく予定です。
(1) 日本でミートアップを開催 : FinOps に関する情報共有、意見交換、ネットワーキングの場を提供
(2) ドキュメントを日本語に翻訳 : FinOps Foundation の主要なリソースを日本の実践者が利用可能
(3) トレーニング支援:日本語のトレーニングで日本の FinOps プロフェッショナルの育成を支援
Linux Foundation 日本担当バイスプレジデント 福安 徳晃 氏のコメント
日本のITインフラのクラウドネイティブシフトが実現されるためには、この移行が企業の営利に結びついている必要があります。FinOps はクラウドネイティブの価値を可視化する取り組みであり、日立製作所様は FinOps を通してクラウドネイティブの価値を顧客企業に届ける事業にいち早く取り組んでこられました。今回 FinOps Foundation Japan Chapter の設立メンバーとして参画され、FinOps コミュニティにおける日立製作所様のリーダーシップと、FinOps 関連事業の成長、そして日本におけるクラウドネイティブ市場の拡大に大きく寄与されることを心から期待します。
株式会社日立製作所 シニアクラウドアーキテクト 松沢 敏志 のコメント
「FinOps Foundation Japan Chapter」設立に携わることができ、大変光栄に感じています。日立は日本企業の中では早期に FinOps Foundation へ参画し、コミュニティにも貢献をしてきました。この「FinOps Foundation Japan Chapter」の活動を通じて、日本国内での FinOps に対する正しい理解や普及をさらに加速させるとともに、FinOps に携わる国内の人々がつながり、切磋琢磨し合うことでクラウドの価値を最大限に活用できる日本企業を増やすきっかけのひとつになれればと考えています。
*1: The Linux Foundation とは、Linuxを中心としたOSSの開発コミュニティや開発者のサポートを行い、OSSの発展を支えている世界随一の団体(本部は米国)。
*2: FinOpsとは、「Finance」と「DevOps」を掛け合わせた言葉で、クラウドのビジネス価値の最大化、データにもとづいたタイムリーな意思決定、部門間のコラボレーションを通じてクラウド利用コストに財務上の説明責任をもたらすための、運用フレームワークと組織文化のプラクティス。
*3: FinOps Foundation は、ベストプラクティス、教育、標準を通じて、クラウド財務管理を実践する人々を支援する Linux Foundation のプロジェクトで、Cloud Native Computing Foundation などの組織と連携しており、10,000社以上の企業から参加する23,000人以上のコミュニティを擁する団体。
*4: 2024年5月16日「日立がFinOps Foundationへ参画し、クラウド利用コストの評価とビジネス価値の最大化を実現するアプローチを、国内で普及促進」
*5: Linux Foundation Japan お知らせ「FinOps Foundation Japan Chapterの設立」
Hitachi Application Reliability Centers (HARC)について
Hitachi Application Reliability Centers (HARC)