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2025年7月28日、日立工業専修学校(以下、日専校)*の生徒が日立丸の内センタービルのオフィスおよびLumada Innovation Hub Tokyo(以下、LIHT)を訪問し、日立社員によるDX教育を受講しました。日専校では、無人コミュニケーション店舗CO-URIBAを校内に設置し、生徒自らがCO-URIBAの運営を行うことで金融・DXリテラシーの向上を図っています。今回で2回目の開催となる本ワークショップでは、規模・内容ともに大きくレベルアップし、生徒10名が参加。前回実施したCO-URIBA開発者の講義やLIHTの見学に加えて、ウェルビーイングをテーマとしたブレストやAIを利用したデータ分析も行いました。生徒、そして社員にとっても学びの多い一日となった様子をレポートします!
*1:日専校:モノづくり人財を育成する日立製作所の教育機関で3年全日制の高等専修学校

LIHTの見学

2025年7月28日、日専校の機械科および電気科の生徒10名が茨城県日立市から、東京駅に集合しました。はじめに、日立のDXの推進拠点であるLIHTを訪問。LIHTの目的や、どういったチームが、お客様にどのような価値を提供しているのかを建物内を歩きながら学ぶとともに、協創を促進させるための細かな工夫や仕掛けを実際に体感しました。単なるオフィスとしての機能性だけでなく、香りやデザインにもこだわった空間に生徒も興味津々の様子。特に、来訪者のコミュニケーション促進を目的に、各所に設置された珍しい楽器は休憩時間の生徒に大人気でした!

画像1: 日立工業専修学校の生徒向けに訪問授業を実施~CO-URIBAで学ぶウェルビーイング~
画像2: 日立工業専修学校の生徒向けに訪問授業を実施~CO-URIBAで学ぶウェルビーイング~

ワークショップ「ウェルビーイング~つながりと感謝~」

続いて、CO-URIBAが重視している “ウェルビーイング”をテーマにワークショップを実施。まずは、ウェルビーイングとは何かについて学び、理解を深めた後、二極ブレストミーティングを2グループに分かれて行いました。二極ブレストミーティングは、与えられた極端な問いから自由なアイデアを連想しさまざまな意見を出し合うという手法で、今回は“究極の「つながりと感謝」”、“最悪の「つながりと感謝」”をお題にアイデアを出し合いました。はじめは少し緊張気味の生徒達でしたが、「量より質。吟味するより、ぱっと思いついたアイデアが更なる新しいアイデアや発想につながる」という社員からのアドバイスを受けて、徐々に打ち解けて想像を超える多くの意見が飛び交いました!アイデアを書いた付箋をホワイトボードに貼り出し、グルーピングや相関関係を見える化することで多岐にわたる情報をうまく整理できた様子でした。最後は、各チームの代表者が、ブレストの中で出たアイデアや感想について発表しました。正解がない問いに対して、さまざまなアイデアを出し合い、チームメンバーの意見に乗ってさらに新しいアイデアを生み出すという生徒にとっても初めての経験を通してウェルビーイングについての理解を深める貴重な時間となりました。

CO-URIBA開発者による講義

昼食の後は、CO-URIBAの技術開発者による講義です。CO-URIBAのこれまでの軌跡を紹介する歴史編、そして搭載されている技術についての説明をする技術編の二部構成で実施しました。歴史編では、2019年に初めてお披露目されたCO-URIBAのデモや、他社とのコラボレーション企画、日立社内でのCO-URIBA活用促進に向けた各種クーポン配布の取り組みなど、CO-URIBAの誕生から現在に至るまでの歩みを紹介。今では、顔認証によりキャッシュレスで買い物ができるCO-URIBAですが、認証や決済機能がなかった当初は貯金箱でお金を管理していたというエピソードに生徒達も驚きの様子でした!また、社員同士がCO-URIBAを通してありがとうを伝え合う“ありがとうクーポン”の紹介では、社員間のつながりを促進し、ワークショップ前半で議論したウェルビーイングの向上にもつながるCO-URIBAの効果についても紹介しました!

画像5: 日立工業専修学校の生徒向けに訪問授業を実施~CO-URIBAで学ぶウェルビーイング~
画像6: 日立工業専修学校の生徒向けに訪問授業を実施~CO-URIBAで学ぶウェルビーイング~

技術編では、CO-URIBAに搭載されている日立のさまざまな技術についての解説がありました。安全安心な生態認証を実現する顔認証技術、光を使って物体を検知するLiDARによる購入者の追跡や商品の検知、金属の歪みから電流量の変化を測定し商品を特定をする重量センサーなど、顧客からはシンプルに見える購入体験の裏側に、複雑で高度な技術が組み合わされていることを紹介しました。

AIを活用したデータ分析

ワークショップの最後は、近年注目を集め、日立でもさまざまな業務やサービスで活用されているAIをテーマとした講義を行いました。AIの歴史や基本的な原理についての説明の後、実際に生徒達が生成AIに触れていきます。今回は、事前に生徒から集めたアンケートデータを生成AIに読み込ませ、CO-URIBAの運営に関する悩み――例えば「どんな商品が生徒に人気なのか」「どんな商品を置くべきか」など――を相談しました。素早く返ってくる生成AIからの回答に生徒たちは驚きの様子。「こういう使い方ができるのか!」とAI活用の新たなヒントを得ることができたようです。

画像7: 日立工業専修学校の生徒向けに訪問授業を実施~CO-URIBAで学ぶウェルビーイング~
画像8: 日立工業専修学校の生徒向けに訪問授業を実施~CO-URIBAで学ぶウェルビーイング~

感想

内容が盛りだくさんとなった日立オフィスでの1日でしたが、生徒たちにとって多くの学びがあったようです。ワークショップの感想として生徒からは
「LIHTは香りやデザイン、楽器など細かな工夫があり、コミュニケーションを促す空間づくりが印象的だった」
「ウェルビーイングは体・心・社会的に良好な状態だと理解し、それを意識してワークショップに取り組むことができた」
「CO-URIBAの運営には、顔認証やセンサーなど多くの技術が使われていることを学ぶことができた」
「CO-URIBAは単なる売店としての機能だけでなくありがとうを送りあうことでウェルビーイングにつながっていることが驚きだった」
「アンケートデータをAIで分析できることを体験し、今後CO-URIBAの運営にも積極的にAIを活用したいと思った」
などのコメントが寄せられました。ウェルビーイングの考え方やCO-URIBAの運営、AI活用における新たなヒントを得る貴重な機会となったようです。

また、ワークショップを担当した社員からは、
「CO-URIBAやAIの技術講義では、生徒たちが普段使っている仕組みの裏側を知り、エンジニアリングの楽しさを再認識している様子が印象的でした。今後さまざまなアイデアを出し合いながら、ウェルビーイングな未来を創っていくことを期待しています!」
「今回のワークショップでは『ありがとう因子―つながりと感謝』をテーマにブレストを実施しましたが、日専校の生徒さんは寮生活や先輩・後輩のつながりが強く、卒業生との交流も深いことを知り、現代で忘れられがちな『つながり』の大切さを改めて感じました。」
「日立がいかに強い思いを持ってお客さまと共にさまざまな課題解決に取り組んでいるのかを学生のみなさんに理解していただけたと思います。今後の学生生活や社会人となってからも自分のやりたいことに思いを持って楽しく取り組んでほしいです!」 
とのコメントがありました。
生徒たちへの今後の期待とともに、社員自身にとっても学びの多い一日だったようです。

画像: 感想

今後も日立では、学生向けにウェルビーイングの促進やDX推進に向けた取り組みを続けていきます。

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